【竜王戦予選62位】パルデアザシアン vs T-994 vs 最強のミライドン
はじめに
QueeNです。
何気にSV入ってから初の構築記事です!
今回予選ながらも二桁という自分ながら嬉しい結果を残せたので記事を書くことにしました。
ミライドンへの愛が強すぎてところどころ文章がおかしくなってますが、ご容赦ください笑
構築
結果
43戦31勝12敗
Day1 11−4
Day2 9−6
Day3 11−2
コンセプト
- パワーの高いポケモンで固めて相手に打ち負けない
- 最強のミライドンを通す
- 展開構築や受け構築に対して逆にテンポを取る
構築経緯
SVシリーズ1から現在に至るまでランクマを潜っておりましたが、なにかやる気が出ずマスターランクに上げて、あとは流しでたまーにやって、新シーズンにまた上げ直してという流れでした。そんな僕が竜王戦に出るきっかけになったのはこのポケモン!
そう、ミライドン!
発売時のPVでいいな〜と思ってバイオレットを選んで、ストーリーで一目惚れ&推しポケ化、性能をポケ徹でみて感動しました。そして竜王戦というコライドンorミライドンを使えるというルールで、自分の推しポケと戦えるという高揚感から参加することにしました!(ここまでミライドンの推しポイントを上げるだけの文章ですが…)
さて、私QueeNは偉そうながら特殊ルールの中で大事にしていることがあります。
単体で最強のポケモンを見つけよ(by シグマ)
以前仲間大会で構築相談をしたときにアドバイスとして頂いた言葉です。
そこで竜王戦における最強のポケモンとは誰か、様々な配信を観て研究しました。
シグマさんの配信(URL掲載について本人許可済)
↓
ポケモン竜王戦予選練習part892【ポケモンSV】 - YouTube
を拝見してミライドン軸パーティをいくつかパクってみたところ
襷パオジアン+ブエナアンコツツミ+エレキシード瞑想高速移動ミライドンの対面構築が
- パワーが高い3体の性能
- アンコール→ミライドンの起点
- ミライドンEF展開→ツツミor先制技パオのスイープ
- ミライドンの苦手な地面勢や草勢(コライドンの影響で消し炭になってたw)にパオツツミが圧をかけ、また氷を半減にする水にはミライドンが強く出れるという攻めの補完(さながら剣盾期のゼクロム・カイオーガ)
- 初手パオジアンの圧からテラスタルを相手に強要させて試合プランを立てやすくする(地面タイプにテラスタルをさせてミライドンを通す動きが強力と感じた)
を配信を拝見&自分で回していく中で評価した。
中でもエレキシード妖テラスミライドンについて
- 対面において撃ち合いにほとんど負けることなく、テラスタル込みで大体のポケモンに勝っていた
- 高速移動1回で環境最速になれる
- 瞑想&エレキシードによる要塞性能&全抜き性能の高さ
- 積まなくても特性で十分な火力が出る
以上の点を評価して最強のポケモン&本構築の大将に据えた。
←ドット絵もかっこいい!
また、ミライドンと組む相方として、
- 物理で殴れる(特殊のミライドン)
- 攻めの相性補完(電気⇄氷)
- テラスタル強要の圧の強さ
- 先制技を含めた対面性能の高さ
を評価してパオジアンを先鋒に据えた
←かわいい見た目して性能は悪魔
しかし回していく中で
- 毒菱展開(キラフロル展開)にボコボコにされるケースが目立った。
- ツツミのドロポン外し&晴れ下では火力が出ない
- パオのラス1スイープ能力を活かすために、パオの引き先が欲しい
- 次鋒にはパワー落ちしない&ミライドンのサポート性能が欲しい
以上の点を踏まえ、ツツミの枠を取っ替え引っ替え試しながら(マリルリ、カバ、ランドなど)テツノドクガを試したところ
- 毒菱回収ができるので、ミライドンに毒が入らない
- 命中安定の技が揃っており、晴れ下で炎技火力上昇の恩恵を受けれる
- パオが苦手なテツノブジンやAキュウコンなどの引き先になれ、パオの襷を残す選択肢が取れる
- 特攻種族値140のパワー&毒菱を撒くことでミライドンの全抜き性能をアシストできる
- EFとシナジー(S上昇、まれにC上昇)があり、スイープ性能も十分
の条件を満たしたことから次鋒に据えた。
←結構かっこいい
単体解説
先鋒:パオジアン
テラスタイプ:ゴースト
性格:陽気
特性:災いの剣
実数値:155- 172 (252)-101 (4) - 99 (-) - 85 - 205(+252)
持ち物:きあいの襷
技構成:氷柱落とし/サイコファング/聖なる剣/氷の礫
<調整意図>
AS特化
A :H無振りコライドンに氷の礫が78(44.5%) ~ 92(52.5%)
H無振りミライドンに氷の礫が86(49.1%)〜 104(59.4%)
S : 最速
パルデア災悪の破壊王。通称パルデアザシアン。
テラスタイプはコライドンのドレインパンチやラス1に出きてきやすい鉢巻カイリューの神速を透かせるゴースト。(テラスを切ったのは1回のみ)
技構成は怯みによる上振れを狙える&タイプ一致の氷柱落とし、壁展開やブジン、キラフロルへの打点になるサイコファング、高い対面性能&スイープ性能を引き上げる氷の礫。この先制技が偉く、カミ含むほとんどの初手相手に対面に勝つことができた。(氷柱外し除く)
ドクガとミライドンが苦手な特殊受け(ハピナス、ドオーなど)や地面勢(ガチグマ、ランドロスなど)に睨みをきかせてくれた。
またテラスなしとんボルチェンスカーフで襷潰しを狙うミラコラをわからせた。(特性の発動順や構築にパオの引き先がいるかでスカーフ持ちか判断していた)
後述のドクガが入ってきたことで、ラス1でスイープする際にも役立ったので後に残しておくというプランも立てることができる。聖なる剣の枠は、鬱憤晴らし・絶対零度・テラバーストなど最後まで迷った。採用に至らなかった理由は以下。
- 鬱憤晴らし等の悪技:撃ちたい相手が初手の甘えるカミや超勢(クレセやクエパト等)で当たる回数が少なかった
- 絶対零度:受けループに出てくるラッシャや身代わりのないクレセを強引に突破できる保険、しかし受けループは後述のドクガでかなり安定して立ち回れた&クレセがそこまでいないので切ることにした
- テラバースト:地面テラスや電気テラスも考えたが、本構築がミライドンにテラスタルを切るケースが多いため、断念。
- カタストロフィ:優秀な削り技、だが命中90で外した際に相手の襷潰しができない&せっかくパオを使っているなら上振れを狙いたいのでなくなく不採用。(正確には技スペが足りなかった…)
聖なる剣は登録直前に変えたが、この技で拾えた試合も多くツツミやドラン・パオ・テツノワダチなどへの打点となり、またケアしていないプライヤーが多いと感じた。自分で言うのなんだが一泡吹かせれたと思う。
次鋒:テツノドクガ
テラスタイプ:フェアリー
性格:臆病
特性:クォークチャージ
実数値:171 (124)-70 (-) - 105(196) - 161 (4) - 131 (4) - 168 (+180)
持ち物:パワフルハーブ
技構成:炎の舞/アシッドボム/メテオビーム(⇄サイコキネシス)/毒菱
<調整意図>
HD:C205カミ(C特化)のシャドーボール2耐え
眼鏡C205カミのパワージェム確定耐え
HB:A172(252)パオジアンの氷柱落とし+不意打ち確定耐え
晴れ下A205(A特化)コライドンのスケイルショット4発が6.8%(144〜172)で落ちる
晴れ下命の珠A205コライドンのニトロチャージ+フレアドライブ最高乱数切り耐え
C : H無振り炎テラスコライドンに+1メテオビームが182(104.0%)〜
H252炎テラスコライドンに+1メテオビームが87.9%〜104.3%
H4カミに+1メテオビームが106(80.9%) 〜 126(96.1%)
S :最速イーユイ抜き
調整意図、技構成の引用元
以前レンタルで使わせていただいた際に立ち回りやすさ、使いやすさに感動したので入れてみたらまさかのどハマりした枠。
竜王戦環境において浮いているポケモンが少なく、またキラフロル展開と前段階で当たった際に毒菱の通りがいいと感じた。(毒菱が刺さらない相手がランドロス、クレセリア、マジガピクシーと数えれる程度)そのため、こちらも毒菱展開を使うことでミライドンの全抜き性能を高められると考察した。一方、毒菱回収要員でもあり、ミライドンに毒が入ることによる要塞化の邪魔をさせない。
テラスタイプはコライドン&ミライドンの竜技を透かせ、ドレインパンチによる回復を許さないフェアリー。(テラスを切ったのは1回のみ)
炎/毒の耐性が優秀で、パオが苦手なブジン・Aキュウコンなどの妖勢の引き先になりつつ、こちらの展開を通すことができた。(後々気付いたが、パオと攻めの面で相性がいい)また壁展開の初手はほとんどオーロンゲだったのでサイコファングパオジアンと合わせて、高い勝率を出すことができた。ミラパオのサポート要員とは言いつつもスイープ性能・削りも凄まじかった。(パラドックス1の特攻種族値は伊達じゃない…)
ミラコラの特性によるフィールド展開の恩恵を受けることができる数少ないポケモンでもあり、
- vsコライドン 晴れにただ乗りして炎技の火力上昇&弱点の水技半減
- vsミライドン EF下でS上昇調整のため、上から技をたたきこめる
アイテムについて原案はブーストエナジーだったが、
- S+1コライドンの上を取れない
- 相手のミライドンがEFを先に張ってきた展開時はアイテムが腐りやすい(エレキフィールドが切れた際のS上昇はありがたいが…)
ということもあり最後までアイテムも迷ったが、予選が延期となったのが運命だったのかもしれない。ルール欄に藍の円盤で追加されたポケモンは使用不可だが、技やアイテムは使用可能という一文に着目した。
- コライドンが炎テラスしかいない
- パオジアンの前で相手がテラスタルを切る展開が多い
と練習で感じたのでミライドンで撃ち合う以外にコライドンの処理ルートがあった方が立ち回りに幅が出ると思った。
これもぶっつけ本番で
に変更。予想通り、炎テラスコライドンをぶっ飛ばしただけでなく、アシッドボムのD-2からのC+1メテビで単体でも破壊力を見せつけてくれた。
受けループ(ミラorコラ&コラ受け&ミラ受け)に毒菱+アシッドボムで崩しができる点を練習で実感していた(レンタルで受けルに当たった際にも)。
特殊受けで出てきやすいハピナスについて
- 厚属ブーツ→アシッドボムから崩せる
- 隠密マント→毒菱から崩せる
ハピナスの持ち物に左右されず、崩しを行うことができるのは素晴らしい。
ミライドンが重いドオーを晴れ下炎の舞で飛ばしてくれたときは感動物。
ただし数え切れないほど地面技で爆破されまくった。
大将:ミライドン
テラスタイプ:フェアリー
性格:控えめ
特性:ハドロンエンジン
実数値:207 (252) - 94( - ) - 135 (116) - 187 (116+) - 136 (4) - 158 (20)
<調整意図>
H : 振り切り、16n-1
HB : 命の珠A205炎テラスコライドンの晴れ下フレアドライブ テラス時B+1で最高乱数切り耐え
A187炎テラスコライドンの晴れ下ニトロチャージ+フレアドライブ テラス時+1大体耐える
C : 火力を損なわないよう、CS振り切り時と同様の実数値分
HD : 余り
C205ハバタクカミのムーンフォース非テラスで耐え 164(79.2%)〜194(93.7%)
C176テツノツツミのフリーズドライ2発 瞑想込み非テラスで確定耐え
S : +2でEF下テツノツツミ抜き
±0最速ランドロス(91族)&準速クエスパトラ(106族)抜き
持ち物:エレキシード
技構成:パラボラチャージ/マジカルシャイン/瞑想/高速移動
調整意図、技構成の引用元(本人の許可済)
【ポケモン竜王戦】堅い早い打ち分ける!三拍子揃った全抜き要塞型ミライドンが気持ちいい~【ポケモンSV】 - YouTube
撃ち合い最強ポケモン。
元々はCS最速で使っていたが上記の動画の調整に変えてみたところ、しっくりきたのでこいつを軸に構築をスタートさせた。
パオジアンを初手に採用した結果、相手にテラスタルを強要することでミライドン軸が課題とする、「相手の地面テラスをケアしながら電気技(竜技採用の場合はそれも含む)を撃つか否かの択を極限まで減らす」ことに成功した。
状態異常に耐性があるポケモンであることをポケ徹初見時に感じており、具体的には
- EFを自発的に展開できるので眠り状態にならない
- 電気タイプのため、麻痺無効
- 特殊型なので火傷の影響が少ない
唯一通る毒はドクガがシャットアウトしてくれるので実質全ての状態異常をクリアしたとも言えよう笑
(テラス後の電磁波は知りません)
テラスタイプは
を評価してフェアリーで突き通した。43戦中40試合(93%)こいつにテラスタルを切った。
エレキシードは場に出れば必ず発動するので、アイテムとして腐ることはなく、B上昇によって
- コライドンとの撃ち合いに負けない
- テラスタル込で火力のない物理を起点にする
ことができた。
Cを187まで振っていることで瞑想を積まなくても特性と合わせて十分な火力が出るので、対面的に動いてもパワー不足を感じさせなかった。
瞑想によって自分よりSの遅い特殊を起点にして殴りながら体力管理をしつつ、2体目・3体目と打ち合える性能が素晴らしい。積めたときの破壊力は凄まじく、B+1&C+1&D+1&S+2という化け物っぷり。
Sの振り方も芸術的で
- +2で環境最速のEF下ツツミを抜ける
- Sの早いアンコ持ち(ツツミ、キュウコン)の下から高速移動→上からパラボラ
というムーブもできる。
幾度の死線を潜り抜けてきたお前の勇姿を忘れない。
戦術・立ち回り
基本戦術
- パオジアンで暴れる
- テツノドクガで毒菱回収&毒菱撒くor削る
- ミライドンで積んで全抜き
対面的に動くことが多かった印象。
ミライドンで積むか殴るかは裏を読んで選択していました。ただ積む隙がなかなかなかったので殴って裏のパオやドクガの圏内に入れることも考えていました。
どのポケモンもパワーが高いので、対面構築相手に打ち負けることなく戦えたと思います。
以下パーティと当たったときには…
vsミライドン+地面枠@1(ランドロス、ガチグマなど)
相手のミライドンか地面枠にテラスタルを切らせてドクガorミライドンの一貫を作ることを意識する。
EF下でスカーフミライドンでなければドクガが先制できるのでEFのターン数を考え、ミライドンで撃ち合い→ドクガでスイープする立ち回りが多かった。
vsキラカミコラ
基本戦術と変わりないが、
壁構築・展開構築 ロンゲ@2、バトンパなど
初手出しで壁貼り要員・起点要員が出てくるので、パオで削りしつつ襷温存の線を考える。
ロンゲはソルクラ1Wが多いのでドクガ引き→毒菱でこちらのテンポに持っていく。
型バレしていなければドクガvsロンゲ対面は光の壁を貼ってくれるケースが多いので、安全に毒菱を撒くことができる。その後はアシッドボムで起点回避&ミライドンのサポート、パオジアンのサイコファングで壁破壊してミライドンの全抜き体制を整える。
全抜きしてきそうなやつに4んでも毒入れる覚悟で戦ってた。
超勢のクレセやクエパトが調子乗ってるのを見るのが癪に障る性分なので、こいつらに負けなかったのは嬉しい。
vs妖@2
など
壁展開と意識することは同じ。
妖勢にドクガを後投げしてテンポを取る。
パオに襷を残せば毒菱をアンコールされても、襷を盾にパオ交代→ドクガ再展開の選択肢も取れる。
vs受け構築(ミラorコラ+コラ受け+ミラ受け)
など
- ラッシャ等の物理受けにドクガを後投げ
- ハピナス等の特殊受けを誘って、アシッドボム&毒菱で崩す
練習段階ではかなり勝てていたにもかかわらず、蓋を開けてみれば地割れがそこそこ当たってしまい、勝率はそこまで良くなかった。
重かったポケモン・並び
天然ドオー
この型のミライドンが最も不利とする相手。
絶対に突破できない。
ドクガも毒菱を回収される上にアシッドボムからの崩しも厳しい。
晴れ下だったので突破できたが、相手がミライドン軸ならthe end
浮いているので毒菱が通らない&パオジアンに有効な打点がない。
ミライドンが対面で瞑想を積みあって負ける数少ない相手。
アシッドボムが通ればまだ勝機がある。
隠密マントは絶対無理。
マジックガードピクシー
クレセ同様毒菱が通らない。
ミライドンが積み合って勝てないポケモンパート2。
襷電磁波ミライドン/シードちいみがフワライドとセットで出てきてこの世の地獄をみた。(試合には勝った)
こいつも隠密マントは切った。
スカーフ水テラミライドン+チョッキテツノワダチ+雨乞い残飯マリルリ
スカーフミライドンに全員が上を取られる。
ワダチもこの型のミライドンが苦手な相手であり、パオもドクガもマリルリが苦手。
完封されたのはこの並びくらいな気がする。
感想
ポケモンをやってきて2桁に残ったことがなかったので、まずはそれが率直に嬉しい。
リアルが忙しくて延期になった際に練習ができてない状態の中、ぶっつけ本番で自分のやりたいことができたのは奇跡と言えるかもしれない。
反省点としては
- Day2で負けが込んだときに切り替えができず、プレイングが雑になってしまった
- 一撃必殺への対策が甘かった
- 3日間を通してプレイングの甘さで勝てる試合を落とした
- ドクガのSを落として耐久や火力に振っても良かったかもしれない
それでも練習のときからミライドンを活躍させたい一心で試行錯誤して
- 見た目が最高
- 勝てる
- 対面・積み・サイクルができる
という最高の構築を作り出せました。負けの原因が急所や地割れなど運によるところ(運で負けたと割り切れれば尚良かった)が体感7割くらいだったので、構築の完成度はかなり良かったんじゃないかなぁと思います。そこには非常に大きな成長を感じる反面、このパーティで予選通過したかったなぁと悔しさも少々あります。長文ご覧いただきありがとうございます。
ご協力してくださった方々
構築相談
- あおムラサキさん @b_uevio_et_poke
引用
- シグマさん @zenchino115
- うわっきーさん @Porygon__X
最後に
一緒に戦ってくれてありがとう!
ミライドン!!